終日の戯れ言。
終日せつりが書く、戯れ言が詰め込まれたページ。
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断髪式。
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腕を切り刻む代わりに髪を切りに行こう。
余計な恐怖を切り落とすのだ。 痛みは要らない筈なんたから。 PR
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星霜。
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星の降る夜を待っている。
煌めく光の中で、蠍の心臓に押し潰されたい。 輝く赤色の中には、きっと私を殺す愛が燃えている。 金の女神も、白の白鳥も、蒼い双子も、地上に堕ちて一つになる。 最期の火で世界の終わりを飾って欲しい。 命の降る夜を待っている。 |
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堪える理由。
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泣く為に資格が必要なのだとしたら、私はその資格を持っていない。
資格が要らないのだとしても、私には泣く権利がない。 義務を果たさない者に権利は与えられないのだ。 |
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釘を刺す。
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子宮が子供を育てる為にベッドの準備をして、一月経つと新しいベッドを作る為に、それまでのベッドは捨てられる。
私の子宮はずっと子供を待っている。 真っ赤な血を垂れ流して見せて、私にお前は女なんだと自覚させようとする。 よく女は子宮でものを考えると言われるけれど、私の場合、子宮との意志疎通は出来ていないんじゃなかろうか。 私に何の断りもなく成長して、女になった私の体。 私は怖い。 私の血が混じった子供を生むのが怖い。 私のような薄汚れた血を継ぐ子供を生みたくない。 Coccoがある雑誌のインタビューで、 『子供が生まれて、嬉しさと幸せで心が一杯になって泣きましたとか、そんな言葉が言えたら良かったんだけど、そうじゃなかったから、公表もしなかった』 って言ってて、神話の通りに子供を生む必要なんかないんだと、少しほっとした。 自分が妊娠し、子供を生んで育てる事に、愛以外の想いを抱いても良いのだと。 私は、子供を幸せに育ててあげられる自信がない。 自分の遺伝子が混ざった子供を妊娠して生んで育てる事が、少なからず恐怖だ。 汚い私が誰かとの愛の証を身籠って生むなんて、怖くて怖くて耐えられない。 下着に付着した女の証の赤は、私を絶望の底に突き落とす。 私はどうしようもなく女だ。 その事がどうしようもなく怖い。 |
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囀り。
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微睡みを忘れた女の子がいる。
サンタクロースの存在を疑い始める頃に、彼女は夜と朝が連続している事を理解した。 それから大人になるのをずっと拒み続けているのに、彼女はもう、男を知っているし子供だって孕める。 そのどちらも痛みと流血を伴う事を、彼女は知ってしまったんだ。 王子と出逢ったラプンツェルがどうなってしまったか知っていたのに、彼女は大人の女になってしまった。 少女のまま死んでいれば良かったのに。 ヒールを穿いて唇に紅を差し、アルコールを摂取して腰の振り方を覚えてしまった。 彼女はもう魔法にかかって眠る事は出来ない。 彼女を夢に導くのは、本ではなく小さな錠剤の役割だ。 金で手に入れた化学物質のみが、彼女が夜を越える手助けが出来る。 嗚呼、 だけど ほら 眠りから覚めたばかりの彼女は、まだ少女の顔立ちをしている。 けれども彼女が目覚めるのは、王子様のキスのお陰じゃない。 睫毛の下から覗く瞳は、黒く濡れている。 息付く間に感覚が蘇って、蜜の香りが漂い始める。 彼女は女である事を繰り返す為に起き上がって、少女に戻る為に床に就く。 そうやって毎日を繋いでいるのだ。 だけど今日もまた、彼女が痛みを赦す日ではなかった。 |
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