終日の戯れ言。
終日せつりが書く、戯れ言が詰め込まれたページ。
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言いがかり。
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喉から溢れる言葉と胸に居座る気持ちとは同じだろうか、と
その感情は怖れに似ている 手を差し入れて取り出してみたならば 空気の中で生きていけるだろうか 喘ぐ吐息だけ残して赤く溶けてしまいそうな そんな丸い魂が花を求める 目を細めて見つめる先には何もないと 君だけは知らないまま 繰り返す言葉に酔って溺れて 肩に触れる指先に篭るのは誰の熱だろう 張られた罠はぐちゃぐちゃの蜘蛛の巣のよう 冷たい場所などないはず 役に立たない距離はきっと 百年後には埋まるだろう その時までさよならと言えない 弱さと罰に焦がされる 気付いてはいけない 暗闇で息を潜めて 殺すしかなくなる夜が来るまで どうか、ご機嫌よう 君は絶対間に合わない PR
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明るい空洞。
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夜の街を散歩すると夢想していたよりも薄汚い風景にがっかりする。
白線の上を歩いても周りは星の海にはならないし、葉の陰に妖精の息遣いも聞こえない。 コンクリートに反射した灯りのつまらない模様を尻目に、コンビニを目指す。 昼間とは違う表情の街並みがどうしても寂しくて、24時間営業の彼らの腹の中に飛び込むのだ。 全てを暴き立てるような照明の下に不味そうな弁当が並んでいて、私はさも吟味しているかのようにカロリーと賞味期間をチェックする。 欲しいものはここにはないと知りながら、他に居場所がないのを理由にたむろする。 太陽にナカまで蹂躙されるのが痛いから、優しい夜に身を溶かす。 それでもやっぱり寂しいから、ギラギラした明かりの溜まるコンビニへと呑み込まれていく。 大量消費されすぐに忘れ去られていく商品達の隙間に立って、私もただの記号となって消えてしまいたいと叫びを上げる。 朝がすぐそこまで来ている。 美しい群青の吐息が、揺れながら山を染めていく。 月が陽炎と霞んでいくのを悲しむことなかれ。 天蓋を閉じて逃げ切るのだ。 彼女は傲慢な陽だまりを冷やしにまた生まれてくる。 踏みしめた足の靴擦れが痛む。 マニキュアの剥げた爪が虚しい。 呼吸のリズムだけが生きている証のようだと。 今夜の君も美しいだろうか。 |
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困惑。
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もう歩みを止めてもいいのなら
宝物だけ抱き抱えて あの手の温もりも忘れよう もう目を閉じてもいいのなら 緑の木々も抜けるような空も 全部諦めてしまえるだろう あなたが差し掛けてくれた 傘にあたる雨の音にさえ 怯えているのだと打ち明けたなら どんな顔をするだろう 溜め息で突き落としてくれたなら 私はどんな言葉を紡ぐのだろう もう終わってもいいのなら 赦されなくても構わない 未来も全て捧げよう 優しさで誤魔化さない 吐き気のするお砂糖だけが 私を地獄へと導いてくれる だけどまだ 死神の鎌に首筋を差し出す事は出来ない |
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自習の時間。
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ミルク色の柄を握り締める夢を見る
鈍く囁く刃の先が 土色の皮膚に埋まる様 意を決して泣いた夏 雨の日の石畳の道 公園の向こうはどうなっていただろう 一度切りの丘からの眺め 雪に愛しさを募らせた夜は過ぎて 凍える季節がこれから来る どうして耐えられるだろうか 生きていく価値も知らないまま 生きる為に痛みと苦しみを ただひっそりと生き永らえていく 傷口に花が咲くのなら 与えられたものを愛せるだろうか 私が弄んだ身体の悲鳴を 赦してあげる事が出来るだろうか 煌めきの沈んだ場所から 白波を掻き分けて鮮やかな色 どんな夢も追い付けない 沁み入る朝から守ってくれる 瞼をゆっくりと下ろしてしまえば 幻の天蓋は私だけの棺になる |
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オーバードーズ。
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だらりと項垂れた横顔は遠い
涙は見なかった振りをして 傷には労るように爪を立てて 落ちる髪の隙間から愛して 私を愛する人はみんな 私の傷口にキスをするのよ それが何かの証みたいに 私だけの痛みに舌を這わせる 自惚れるな その腕はお前達の為に横たえられたわけじゃない 貴様らの自意識過剰な愛情は私には届かない 皮膚を剥がすような優しさを お節介だと感じる間に撃ち落とせ 燃料切れを起こす前に 玩具の扱いに慣れるんだ 大量生産された愛情を 大量摂取して息絶える 唯一無二のアナタではないと 私はもう気付いている |
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